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名詞の前置格②

[tippy title=”単語表” width=”250″]завод 工場
школа 学校
вино ワイン
тетрадь ノート
площадь 広場
санаторий サナトリウム
станция 駅
здание 建物
лес 森
сад 庭
год 年
час 時
глаз 目
мост 橋
берег 岸
пол 床
угол 隅
кино 映画館
метро 地下鉄
кафе カフェ
[/tippy]

前置格の変化
大多数の名詞の前置格は語尾がになります。

前置詞語尾変化表1

男性 女性 中性
→ -е → -е
-й → -е

 ☆例

男性 女性 中性
завод на заводе школа в школе вино в вине

-ьで終わる女性名詞の語尾はиになり、-ий(男性), -ия(女性), -ие(中性) で終わる名詞の前置格の語尾はииになります。

前置詞語尾変化表2

男性 女性 中性
-ь → -е -ь → -и
-ий → -ии -ия → -ии -ие → -ии

☆例

男性 女性 中性
тетрадь в тетраде площадь в площади
санаторий в санатории станция в станции здание в / на здании

  特殊な前置格をもつ名詞
1) 男性名詞の中には-у(-ю)で終わる特殊な前置格があり、その名詞の  前置格のアクセントは必ず語末にきます。
*例外ですので暗記しましょう。

в на
 лес  в лесу  мост  на мосту
 сад  в саду  берег  на берегу
 год  в году  пол  на полу
 час  в часу  угол  на / в углу
 глаз  в глазу

 2) 外来語は格変化しません(不変化名詞)。
*前置格のみでなく格変化しません。

 кино  в кино
 метро  на метро
 кафе  в кафе

名詞の前置格①

名詞の前置格(в ком – чём)
場所は副詞 [tooltip content=”ここ”]здесь[/tooltip], [tooltip content=”あそこ”]там[/tooltip], [tooltip content=”家で”]дома[/tooltip]などで表すか,前置詞 в / на + 前置格の名詞で表します。

Сейчас Анна в школе.  今アンナは学校います。

前置格は必ず前置詞を伴って用いられます。
まずは場所を表す前置詞で前置格の用法について学びましょう。

前置詞 в / на + 前置格

 前置詞 в / наとはгде(どこで?)という質問に対する答えの[~で]、[~に]の意味になります。

внаの基本的な意味は以下の表に表しているとおりですが、
[~の中で、~の上で]という意味以外にも、
[~で働く、学ぶ]というように単に存在や動作の場所を示す用法もあります。

 前置詞 + 前置格  意味
 в + 前置格  ・・・の中で (内部で)
 на + 前置格  ・・・の上で (表面で)


[
~の中で、~の上で]の用例

Мой словарь в столе. 私の辞書は机のです。
Мой словарь на столе. 私の辞書は机のです。

[~で働く]の用例

Он работает в школе. 彼は学校で働いています。
Она работает на почте. 彼女は郵便局で働いています。

上例だと同じ意味の[~で]の用法であるのに学校にはвを郵便局にはна が使われています。


в
наがどの名詞に使われるかは理屈では説明のつかないことが多く、
名詞によってどの前置詞を使用するのかを覚えなければなりません。

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6つの格②

[gs 格]を覚える方法

たとえば、「動詞 “знать” の後に続く格は対格」と覚える方法があります。
別の覚え方として以下のようにкто – чтоの変化で覚える方法もあります。
この方法だと変化の仕方(生格ならкто → кого)をそのまま覚えることが出来ます。
*前置詞と対応する格を覚える時にもこの記憶法は役に立ちます。

主格  кто  –  что
生格  кого  –  чего
与格  кому  –  чему
対格  кого  –  что
造格  кем  –  чем
前置格  о ком  –  чём
 в ком  –  чём
 生格  у кого – чего  спросить у кого
 与格  звонить кому  идти к кому – чему
 対格  знать кого – что  слушать кого – что
 造格  работать кем  говорить с кем
 前置格  о ком – чём  ехать на ком – чём

 上の表の変化はそのままそれぞれの格で疑問文を作る時にも使います。

Кто это? 誰ですか?
Кого вы видели? 誰をみましたか?
О ком вы говорите? 誰について話しているのですか?

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6つの格①

ロシア語では文中の名詞と他の語との関係を表すのに、日本語のように「~は、~に、~を・・・」などの助詞は使わずに名詞そのものを変化させて他の語との関係を表します。
この変化のことを格変化と呼び名詞は文中の役割に応じて格変化します

ロシア語には6つの格があり。格変化をするものには名詞以外に代名詞、形容詞、数詞があります。
格変化の型は性と語尾の硬軟によって定まります。

 主な機能  基本的な意味
 主格  主語  ~は(が)
 生格  所有、帰属  ~の
 与格  間接目的語  ~に
 対格  直接目的語  ~を
 造格  手段、道具  ~で、~を用いて
 前置格  必ず前置詞を伴う  (前置詞の意味による)
 主格  Я врач.  私は医者です
 Врач работает.  医者働いています。
 生格  Это книга врача.  これは医者本です。
 与格  Он звонит врачу.  彼は医者電話しています。
 対格  Я знаю врача.  私は医者知っています。
 造格  Он работает врачом.  彼は医者として働いています。
 前置格  Он говорит о враче.  彼は医者について話しています。

上記の例は男性名詞 врач(医者)の単数での格変化です。
格変化は一様でなく性・数によってそれぞれ違った変化をします。

この変化を覚えることがロシア語学習での一つの壁になるでしょう。

しかし、覚えてしまえば逆にそれまでは難しいと思っていた格変化があるほうが話しやすいと思う時が来るはずです。

それまではВЕРА(信念)をもってがんばりましょう!

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