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造格のあらわす意味

[tippy title=”単語表” width=”250″]резать 切る
нож ナイフ
ложка スプーン
вилка フォーク
кончить 終わる
стать ~になる
интересоваться 興味を持つ
литература 文学[/tippy]


手段・道具を表す造格
造格は基本的な意味は、「~で、~を用いて」というように、手段や道具を表します。

Она пишет ручкой. Мы ездили поездом. Он режет флеб ножом.
彼女はペンで書きます。
私たちは電車で行って来ました。
彼はパンをナイフで切ります。
– あなたはなにで食べますか?
– 
Чем вы едите?
– 私はナイフとフォークで食べます。
– 
Я ем ложкой и вилкой.

述語の造格(быть)
быть に伴われる述語の名詞や形容詞が一時的な身分や状態を表す場合には、 主格ではなく造格を用いるのが普通です。(主格の場合もあります。)

Он был врачом. Моя сестра врач. Мой брат будет врачом.
彼は医者だった。
私の姉は医者です。
私の兄は医者になります。

*現在時制ではбытьが省略されるので主格になります。

– 彼女は大学を卒業したら何になりますか?
Кем она будет, когда кончит институт?
– 彼女は先生になりたいです。
Она хочет быть учительницей.


造格支配の動詞とともに用いる造格
状態の変化を表すстать 「~になる」等の造格を従える動詞があります。

Он стал инженером. Я занимаюсь спортом. Он интересуется химией.
彼はエンジニアになった。
私はスポーツをしています。
彼は化学に興味があります。
– 彼らは何に興味がありますか?
– 
Чем он интересуется?
– 彼らはロシア文学に興味があります。
– 
Они интересуются русской литературой.

名詞の造格(кем- чем)

造格の基本的な意味は手段や道具を表すことですが、それ以外にも述語としての機能を持っていたり、造格を支配する動詞や形容詞と結びついたりします。

Он пишет статью ручкой. 彼はペンで論文を書く。
Он работает журналистом. 彼はジャーナリストです。

造格の基本的な変化は以下のようになります。

男性 女性 中性
– → -ом -а → -ой -о → -ом
студент – студентом Анна – Анной окно – окном

 
上記以外のかたちに造格が変化するのは以下の場合です。

男性 女性 中性
→ -ем → -ей -е(ё)

→ -ем(ём)

→ -ью
Андрей – Андреем неделя – неделей здание – зданем
писатель – писателем тетрадь – тетрадью имя – именем

 
☆  日本語をロシア語に訳して下線部に記入してください。

– あなたのご職業は?
Кем вы работаете?
– 教師です。(教師として働いています。)
Я работаю учителем.
– あなたは何で(を使って)書いていますか?
Чем вы пишете?
– 私は鉛筆で書いています。
Я пишу карандашом.
 3年前彼女は学生でした。(~前 назад)
 
Три года назад она была студенткой.
 彼女は医者になりたいと思っています。
 
Она хочет быть врачом.

 

前置詞を伴う与格

[tippy title=”単語表” width=”250″]доска 板
поехать (完)行く
старший 年上の
занятие 授業
физика 物理
математика 数学
объяснять 説明する
история 歴史[/tippy]

1)к+与格
「~の方へ、~ころに」といった意味を表す場合はк+与格で表します。

идти ко мне к вечеру Идите к доске.
私のところへ来る
夕方頃に
黒板の前に行きなさい。
 土曜日に誰のところに行かれるのですか?
 
К кому вы поедете в субботу?
 土曜日には私の姉のところに行きます。
 
В субботу я поеду к моей старшей сестре.

 

2)по+与格
「~に沿って、~に関して、~じゅうを」といった意味を表す場合はпо+与格で表します。

идти по улице занятия по физике Я гуляю по саду.
通りを行く
物理の授業
私は庭をうろついている。
 どの科目の教科書をあなたは購入したのですか?
 
Какой учебник вы купили?
 私は数学の教科書を購入しました。
 
Я купил учебник по математике.

☆例文

先生が生徒に新しい単語を説明しています。
 
Учитель объясняет студенту новое слово.
 あなたはこの本を読み終えなければならない。
 
Вам надо прочитать эту книгу.
 明日私には歴史の試験がある。
 
Завтра у меня будет экзамен по истории.
 この女の子はいくつですか?
 
Сколько лет этой девушке?
 この女の子は25歳です。
 
Этой девушке двадцать пять лет.

⊂(゚ー゚*⊂⌒`つ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

名詞の対格②

活動体の対格

活動体名詞の男性・単数形と男性・女性の複数形の場合には、対格は生格と同じかたちになります。

 男性  Я знаю

 врача.
 女性  студентку.
 中性
 複数  студентов / – / студенток.

☆  女性・単数の対格は上記の表のとおり活動体、不活動体の区別に関係なく、対格独自のかたちになります。

Она читает книгу. Он знает студентку.


1) 
男性名詞・単数の対格

活動体名詞の男性・単数の対格は以下のようになります。

男性名詞・単数・対格の語尾変化表

-й → -я -ь → -я
студент – студента герой – героя учитель – учителя

☆  例文

何を聴いているのですか?

– Что вы слушаете?

音楽を聴いています。
– Я слушаю музыку.
誰を知っているのですか?
– Кого вы знаете?
イワンを知っています。
– Я знаю Иваиа.
何が好きですか?
– Что вы любите?
牛乳とネコ、パパ、ママが好きです。
 – Я люблю молоко, кошку, папу и маму.

前置格の表す意味②

[tippy title=”単語表” width=”250″ height: 600px;]машина 車
ехать 行く
ездишь 通う
работа 仕事
поезд 電車
человек 人
костюм スーツ ・衣装
платье ドレス・ワンピース
очки 眼鏡
стоять 立っている
юноша 青年
пальто コート[不変化]
дом 家
класс 教室
лекция 授業
кафе カフェ
собрание 集会
страна 国
юг 南
почта 郵便局
станция 駅
парк 公園
больница 病院
площадь 広場[/tippy]

1)移動の手段を表す前置格
на + 乗り物の前置格でも当然「~の上で」という場所の意味も表しますが、
「~に乗って、~で」という移動の手段も表します。

на машине ехать на такси на поезде
車に乗って / 車の上で
タクシーで行く
電車に乗って / 電車の上で
– きみはなにで仕事に行きますか?
На чём ты ездишь на работу?
*語群 [на, ездишь, ты, что, на работу, ?]
– 電車で仕事に行きます。
Я езжу на работу на поезде.
*語群 [я, на, на работу, поезд, езжу, .]

 
2)
服装を表す前置格
в + 衣類の前置格は「~の中で」という場所の意味も表せますが、
「~を身につけて」と服装やものを身につけている状態を表します。

человек в костюме в платье в очках
 スーツを着ている人
ドレスを着ている / の中で
眼鏡をかけている
あそこにコートを着た青年が立っている。
Там стоит юноша в пальто.
*語群 [стоит, в, юноша, там, пальто, .]

☆  以下の表に単語表から前置詞の対応する名詞を記入してください。

в на
 
в стране
 
на юге
 
в классе
 
на площади
 
в кафе
 
на лекции
 
в доме
 
на станции
 
в больнице
 
на собрании
 
в парке
 
на почте

*単語表

дом, класс, лекция, кафе, собрание, страна
юг, почта, станция, парк, больница, площадь

[iwrtooltip title=””](°Д°)[/iwrtooltip]

前置格の表す意味①

 1)場所を表す前置格
前置詞 в と наの後に続く名詞や代名詞は前置格になり「~の中で、~の上で」という意味を表します。 
ある前置詞が定まった格に単語を変化させることを格支配といいます。

жить в городе работать на заводе сидеть на диване
都市に住む
工場で働く
ソファーに座っている
どこで働いていますか?
Где вы работаете?
病院で働いています。
Я работаю в больнице.

 

2)話題や思考の対象を表す前置格
前置詞 о は「~について、~に関して」という話題や思考の対象を表します。

говорить о жизни думать обо всём роман о любви
人生について話す
みんなのことを考える
恋愛小説
何について話しているのですか?
О чём вы говорите? 
私たちの祖国についてです。
О нашей родине.


 3)時を表す前置格  
в / на + 時を表す名詞の前置格で「~の時に」と時を表します。
この用法は英語でも同様に前置詞を使っているので覚えやすいと思います。

в мае в этом году на этой неделе
5月に
今年に
今週に
去年アメリカにいました。
Я был в Америке в прошлом году.

 

名詞の前置格①

名詞の前置格(в ком – чём)
場所は副詞 [tooltip content=”ここ”]здесь[/tooltip], [tooltip content=”あそこ”]там[/tooltip], [tooltip content=”家で”]дома[/tooltip]などで表すか,前置詞 в / на + 前置格の名詞で表します。

Сейчас Анна в школе.  今アンナは学校います。

前置格は必ず前置詞を伴って用いられます。
まずは場所を表す前置詞で前置格の用法について学びましょう。

前置詞 в / на + 前置格

 前置詞 в / наとはгде(どこで?)という質問に対する答えの[~で]、[~に]の意味になります。

внаの基本的な意味は以下の表に表しているとおりですが、
[~の中で、~の上で]という意味以外にも、
[~で働く、学ぶ]というように単に存在や動作の場所を示す用法もあります。

 前置詞 + 前置格  意味
 в + 前置格  ・・・の中で (内部で)
 на + 前置格  ・・・の上で (表面で)


[
~の中で、~の上で]の用例

Мой словарь в столе. 私の辞書は机のです。
Мой словарь на столе. 私の辞書は机のです。

[~で働く]の用例

Он работает в школе. 彼は学校で働いています。
Она работает на почте. 彼女は郵便局で働いています。

上例だと同じ意味の[~で]の用法であるのに学校にはвを郵便局にはна が使われています。


в
наがどの名詞に使われるかは理屈では説明のつかないことが多く、
名詞によってどの前置詞を使用するのかを覚えなければなりません。

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6つの格①

ロシア語では文中の名詞と他の語との関係を表すのに、日本語のように「~は、~に、~を・・・」などの助詞は使わずに名詞そのものを変化させて他の語との関係を表します。
この変化のことを格変化と呼び名詞は文中の役割に応じて格変化します

ロシア語には6つの格があり。格変化をするものには名詞以外に代名詞、形容詞、数詞があります。
格変化の型は性と語尾の硬軟によって定まります。

 主な機能  基本的な意味
 主格  主語  ~は(が)
 生格  所有、帰属  ~の
 与格  間接目的語  ~に
 対格  直接目的語  ~を
 造格  手段、道具  ~で、~を用いて
 前置格  必ず前置詞を伴う  (前置詞の意味による)
 主格  Я врач.  私は医者です
 Врач работает.  医者働いています。
 生格  Это книга врача.  これは医者本です。
 与格  Он звонит врачу.  彼は医者電話しています。
 対格  Я знаю врача.  私は医者知っています。
 造格  Он работает врачом.  彼は医者として働いています。
 前置格  Он говорит о враче.  彼は医者について話しています。

上記の例は男性名詞 врач(医者)の単数での格変化です。
格変化は一様でなく性・数によってそれぞれ違った変化をします。

この変化を覚えることがロシア語学習での一つの壁になるでしょう。

しかし、覚えてしまえば逆にそれまでは難しいと思っていた格変化があるほうが話しやすいと思う時が来るはずです。

それまではВЕРА(信念)をもってがんばりましょう!

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